放散
ほうさん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #42652 · 青空 152 例
標準
radiation
文例 · 用例
で、芸術といふものは自体放散的過程を好むものであるからには、実生活人の側は集積的である方が好都合なのである。
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
やがて茎の頂上にむくむくと一つの団塊が盛り上がったと思うとまたたくまにその頭がばらばらに破れて数十の花弁が花火のように放散した。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
それを陸上であけたら、奇怪な蜃氣樓が立ち昇り、あなたを發狂させたり何かするかも知れないし、或ひはまた、海の潮が噴出して大洪水を起す事なども無いとは限らないし、とにかく海底の酸素を陸上に放散させては、どうせ、ろくな事が起らないやうな氣がしますよ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
今のような裾野となって、富士の登山が一しお悦ばれるのは、絨氈を布く緑青の草と、湿分を放散する豊富な濶葉樹林とにあろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
冬の晴れた夜には地面は盛んに温熱を放散して冷却し、雪などに比べては遥かに低い温度に下がって土は凍って作物の芽も凍死する事があるが、雪で蓋をするとこの過度の冷却を遮られ却って凍死を免れるのである。
— 寺田寅彦 『雪の話』 青空文庫
例えば塵埃に光波が当った時に、光電効果のような作用電子が放散され、それが高層空気の電離を起す事、それが無線電信の伝播に重大な関係を持ち得る事、あるいは塵が空中の渦動によって運搬されるメカニズムやその他色々の問題が残っている。
— 寺田寅彦 『塵埃と光』 青空文庫
しかし雲があれば丁度地面に着物を着せたようなわけで熱の放散が少ない、それだから露が少ない。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
灰の火鉢における効用は強い炭火を容器に密接させぬ事や炭をのせる台になる事の外に、炭が急に燃えるのを防ぎ、また熱の直接に空気へ放散するのを一部その中に貯えておく事である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
作例 · 標準
アスファルトの熱が夜になっても放散されず、熱帯夜が続いている。
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工場の煙突から、微量の化学物質が大気中へ放散されているのが懸念される。
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体温を効率よく放散させるために、通気性の良いウェアを着用する。
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