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寒菊

かんぎく異読 カンギク
名詞
1
標準
winter chrysanthemum (cultivar of Chrysanthemum indicum)
文例 · 用例
寒菊や日の照る村の片ほとり 冬の薄ら日のさしてる村の片ほとり、土塀などのある道端に、侘しい寒菊が咲いてるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
この時ちらちらと降りかかり、冬牡丹、寒菊、白玉、乙女椿の咲満てる上に、白雪の橋、奥殿にかかりて玉虹の如きを、はらはらと渡り出づる、気高く、世にも美しき媛神の姿見ゆ。
泉鏡花 多神教 青空文庫
今朝咲きし一重水仙、いつの日か挿しし寒菊
北原白秋 観相の秋 青空文庫
冷たくて白き水仙、やや温く黄なる寒菊
北原白秋 観相の秋 青空文庫
水仙の青の葉は張り、寒菊の葉は半ば枯る。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
水仙は水仙の影、寒菊寒菊の影、その壺も玻璃の影して、栗色の砂壁に在り。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
水仙と寒菊の花、現身にうつつに観れば、まこと今あはれなりけり。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
水仙と寒菊の影、現なく映らふ観れば、現なし、寂しかりけり。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
作例 · 標準
霜が降りる厳しい寒さの中、庭の片隅で健気に咲く寒菊の黄色い花が、冬の景色に彩りを添えている。
正月の飾り花としても重宝される寒菊は、他の草花が枯れ果てる厳冬期に盛りを迎える貴重な存在だ。
寒菊は一般的な菊に比べて花が小ぶりだが、寒風にさらされても色あせない力強さを持ち、古くから文人墨客に好まれてきた。
晩秋から初冬にかけて開花する寒菊には、深みのある赤や鮮やかな黄色など、落ち着いた色調の品種が多く見られる。