鬼瓦
おにがわら
名詞
標準
decorative ridge-end tile (traditionally bearing the face of a demon and resembling a gargoyle)
文例 · 用例
そこで渡瀬はおかしくなってきて、片眼をかがやかして鬼瓦のような顔をして笑った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
笑う時にはなお鬼瓦に似てくるのを渡瀬はよく知っていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
……われら覚えました狂言の中に、鬼瓦と申すがあっての、至極初心なものなれども、これがなかなかの習事じゃ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
――まず都へ上って年を経て、やがて国許へ立帰る侍が、大路の棟の鬼瓦を視めて、故郷に残いて、月日を過ごいた、女房の顔を思出で、絶て久しい可懐さに、あの鬼瓦がその顔に瓜二つじゃと申しての、声を放って泣くという――人は何とも思わねども、学問遊ばし利発な貴女じゃ、言わいでも分りましょう。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
鬼瓦さながらでは、ソッとも、嘘にも泣けませぬ。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
鬼瓦ではなけれども、その時に涙を流いて、やがて、立って、月を見れば、棟を見れば、鬼瓦を見れば、ほろほろと泣けました。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
その癖、その養子たちは人の好さそうなポカンとした顔つきをしていて、むしろいじめられる養母の方が鬼瓦のようなきりょうの年増であったが。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
もしそれ百尺|竿頭、百歩を進めた超凡越聖、絶学無造作裡に、上は神仏の頤を蹴放し、下は聖賢の鼻毛を数えるに到っては天魔、鬼神も跣足で逃げ出し、軒の鬼瓦も腹を抱えて転がり落ちるであろう。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
hideous face
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
鬼瓦(おにがわら)は、瓦葺き屋根の棟端に設置される装飾性のある瓦の総称。
出典: 鬼瓦 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0