当年
とうねん
名詞副詞
標準
the present year
文例 · 用例
下りて七合目に至る、霜髪の翁、剛力の肩をも借らず、杖つきて下山するに追ひつく、郷貫を質せば関西の人なりといふ、年歯を問へば、即ち対へて曰く、当年八十四歳になります!
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
T「当年十八歳に 相成りまする」 うんそうかと上機嫌の殿様が「どうじゃ爺、T「其方、誰かに 殺されて呉れぬか?
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
かれはその名を為次郎と云って、当年三十五歳である。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
当年は残暑がきびしいので困ります」「その樒を少し下さい。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
して、こなたの母御は当年何歳で、なんの年の御出生でござるかな」「母は六十で、戌年の生まれでございます」と、半七は答えた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
集る者は大抵四十から五十、六十の相当年輩の男ばかりで、いずれは道楽の果、五合の濁酒が欲しくて、取縋る女房子供を蹴飛ばし張りとばし、家中の最後の一物まで持ち込んで来たという感じでありました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
以前は博多|竪町の荒物屋渡世……当年五十六歳で……ヘエ……」 と淀みなく言ううちに涙ぐんだ赤んべえ面を上げて水洟を一つコスリ上げた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
「――某が屋敷に、当年はじめて、何とも知れぬくさびらが生えた――ひたもの取って捨つれども、夜の間には生え生え、幾たび取ってもまたもとのごとく生ゆる、かような不思議なことはござらぬ――」 鷺玄庵、シテの出る前に、この話の必要上、一樹――本名、幹次郎さんの、その妻恋坂の時分の事を言わねばならぬ。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
作例 · 標準
当年はうるう年なので、2月は29日まである。
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祖父は当年八十八歳になるが、とても元気だ。
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今年の祭りは、当年一番の賑わいを見せた。
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