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酒興

しゅきょう
名詞
1
標準
merrymaking
文例 · 用例
それは横井君のお父さんがまだ壮い比、酒興のうえで、一匹の黒猫を刺し殺したことがあったが、それからと云うものは、横井君の家には、何か不幸なことでもあると、きっと黒猫が姿をあらわした。
田中貢太郎 屋根の上の黒猫 青空文庫
もう少し酒興が深めばいよいよ羽化登仙というところで、サラリと正面の襖が開いて、コツコツと杖こそ突かぬが、ぬうと這入って来たは白髪白髯の老紳士とその老夫人であった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
打見れば面目爽に、稍傲れる色有れど峻くはあらず、しかも今陶々然として酒興を発し、春の日長の野辺を辿るらんやうに、西筋の横町をこの大路に出で来らんとす。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
――ミツキイは、何時もの僕達の単なる酒興の戯れかとばかり思つて、相変らずのアパツシユ気どりの身構へで頬笑んでゐた。
ミツキイのジヨンニイ 山男と男装の美女 青空文庫
客が立て込んで酔興な客が、座敷に出てる獅噛火鉢を担ぎ出して持って行ったのさえも気が附かなかったという一ツ話が残っている位、その頃はよく有名なお茶屋などの猪口とか銚子袴などを袂になど忍ばせて行ったもの、これは一つの酒興で罪のないわるさであった。
名高かった店などの印象 幕末維新懐古談 青空文庫
」 水夫の切ない動作を酒興の戯れかと思ひ違へた校長は、頤を引いて賞めそやしたが、娘はしつかりと袖の下に覆つて容易に其処には現しさうもなかつた。
牧野信一 山彦の街 青空文庫
」「ぢや、それア、明日にでも仕様よ、――酒興を妨げては悪いからね。
牧野信一 鏡地獄 青空文庫
但し、これまでの名称は踊子とて、これは寛文頃京坂に始まり、江戸では天和貞享の頃からで、その時までは白拍子、遊女などに酒興を幇けさしていたのを、やがてその踊子を用ゆるに至った、それがつまり女芸者の起りだ。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
作例 · 標準
宴もたけなわとなり、酒興に乗じた客たちが次々と歌や踊りを披露し始めた。
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酒興を削ぐような真似はしないでくれ」と、彼は興ざめな発言をした友人を窘めた。
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旅先での酒興の勢いで、面識のない隣の席の人と意気投合してしまった。
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