職人芸
しょくにんげい
名詞
標準
craftsmanship
文例 · 用例
しかしながら現代の作家を別として、要するにガラス絵なるものは署名のないところの職人芸術であり農民美術であったにすぎない。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
職人芸人の良心などは糞喰え、影もとどめぬ。
— 坂口安吾 『芸道地に堕つ』 青空文庫
すなわち、芝居をする職人芸であるのであります。
— 北大路魯山人 『芸術的な書と非芸術的な書』 青空文庫
この事、同じ時代、同じ日本の仕事であるに拘らず、伊万里、有田は単なる職人芸に止まり、加賀の九谷は、かくも芸術的であるとは、実に何としても不思議である。
— 北大路魯山人 『古九谷観』 青空文庫
(陶芸家) 仁阿弥道八(江戸後期)……これより職人芸はじまる。
— 北大路魯山人 『私の作陶体験は先人をかく観る』 青空文庫
(名人) 永楽保全(江戸末期)……(職人芸) 真葛長造(江戸末期)……(職人芸) 夕顔棚に身を縛りつけ、涼を取らんとするが如き現今の一部作家。
— 北大路魯山人 『私の作陶体験は先人をかく観る』 青空文庫
しかし、仁阿弥道八まで来ると職人芸になってしまって、今までお話ししたような芸術家の中に入らない。
— 北大路魯山人 『私の作陶体験は先人をかく観る』 青空文庫
徳川末期に入ってから永楽保全という人がありますが、これも器用な人で、金襴手など、金をごつく使ったもので、立派なものが出来ていますが、立派は立派だけれども、その性質は職人芸で、我々が永楽ぐらいどうでもいいじゃないかというのはそれなのです。
— 北大路魯山人 『私の作陶体験は先人をかく観る』 青空文庫