遺臣
いしん
名詞
標準
surviving retainer
文例 · 用例
それからまた、文治五年九月に奥州の泰衡がほろびると、その翌年、すなわち建久元年の二月に、泰衡の遺臣|大河次郎重任(あるいは兼任という)が兵を出羽に挙げた。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
三吾は名は如孫、元の遺臣なりしが、博学にして、文を善くしたりければ、洪武十八年召されて出でゝ仕えぬ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
が、爺さんの竈禿の針白髪は、阿倍の遺臣の概があった。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
行長の遺臣益田甚兵衛|好次はそれら隠棲の浪士の一人である。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
その上武威|赫々たる信玄の遺臣として、その時代に畏敬されていたのであろう。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
これ結城の遺臣内山氏の義擧に成れるものにて、感忠銘の三字は樂翁公の書する所。
— 大町桂月 『白河の七日』 青空文庫
亡朝の遺臣として声利を謝し聞達を求めず、『天王寺大懺悔』一冊を残した外には何の足跡をも残さないで、韜晦して終に天涯の一覊客として興津の逆旅に易簀したが、容易に匹を求められない一代の高士であった。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
海舟翁は、幕末の遺臣で、大勢に押されて江戸城を官軍に渡したとはいえ、新政府の連中の腹の中はちゃんと見すかしていた。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
作例 · 標準
幕府崩壊後、多くの遺臣は離散し、困窮した生活を余儀なくされた。
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新体制下においても、旧主への忠誠を貫く遺臣たちの姿が各地で見られた。
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その書簡には、戦乱の世を生き抜いた遺臣たちの葛藤と決断が克明に記されている。
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城が陥落した後も、王に殉じることを誓った遺臣たちは、密かに再起の機会を窺っていた。
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