物腰
ものごし
名詞頻度ランク #34611 · 青空 369 例
標準
manner
文例 · 用例
大隅君は独り息子であるから、ずいぶん可愛がられて、十年ほど前にお母さんが死んで、それからは厳父は、何事も大隅君の気のままにさせていた様子で、謂わば、おっとりと育てられて来た人であって、大学時代にも、天鵞絨の襟の外套などを着て、その物腰も決して粗野ではなかったが、どうも、学生間の評判は悪かった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
そのうちに一人物腰などからかなりの老人らしく思われるのがやって来て、私の右にしゃがんでしばらく黙って見ていたが、やがてこんな問答がはじまった。
— 寺田寅彦 『断片(1)』 青空文庫
その物腰は武家の奉公でもしたものらしく、行儀よく疊に手をついてお辭儀してゐた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
物腰がやわらかで、無口で、そうして、ひどい泣き虫の女であった。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
あの娘は年齢から眼鼻立ち、背丈恰好、物腰、声音まで、死んだお熊さんに瓜二つ……と申す仔細は、ほかでも御座んせん。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
れふしたちは、平生浜べで呶鳴りあつてゐるときとは打つて変つて、馬鹿ていねいな物腰で、四角ばつて挨拶をした。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
心なしか、わたくしが、父の通夜明けの春の宵に不忍の蓮中庵ではじめて会った雛妓かの子とは、殆ど見違えるほど身体にしなやかな肉の力が盛り上り、年頃近い本然の艶めきが、坐っているだけの物腰にも紛飾を透けて浸潤んでいる。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
物腰が、鷹揚である。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
作例 · 標準
彼の物腰は柔らかく、誰からも好かれる。
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初めて会う人にも、彼は丁寧な物腰で接する。
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上司の物腰が穏やかだと、部下も安心して仕事ができる。
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