糧食
りょうしょく
名詞
標準
provisions
文例 · 用例
ところが、その三原山行きの糧食としてN先生が青木堂で買って持って行ったバン・フーテンのココア、それからプチ・ポアの罐詰やコーンド・ビーフのことを思い出したので、やっとそれが明治四十二年すなわち自分の外国留学よりは以前のことであって帰朝後ではなかったことがわかった。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
食糧箱の表面は一面に柔らかい凝霜でおおわれていて、見ただけではどれがなんだかわからないが、糧食係の男は造作もなく目的の箱を見いだして、表面の凝霜をかきのけてからふたを開き中味を取り出す。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
何も食べるものの無くなった今、蒟蒻は貴重な糧食であるばかりでなく、私はどうせ餓死するなら蒟蒻ばかり食べて死のうと、こんないこじな気持ちを募らせていました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
サア、これからは又々斷食、此日も空しく暮れて夜に入つたが、考へると此後吾等は如何になる事やら、絶望と躍氣とに終夜眠らず、翌朝になつて、曉の風はそよ/\と吹いて、東の空は白んで來たが、最早起上る勇氣もない、『えい、無益だ/\、糧食は盡き、※船は見えず、今更たよる島も無い。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
』と武村兵曹は口をむくつかせたが、忽ちポンと掌を叩いて『おゝ、それも左樣だ、私の考通りにも行かないな、之から糧食を積入れたり、飮料水の用意をしたりして居ると、矢張出發は明朝になるわい。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
それより、鐵車に紀念塔を積入れ、小銃、彈藥、飮料水、糧食等の用意に日を暮して、さて其翌日となると、吾等撰任されたる五名は未明に起床でゝ鐵車へ乘組んだ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
鐵車の嚴重なる事と、彈藥を夥しく用意して來た事とで、今日まで猛獸の害を免かれて居るが、其内に困難を感じて來たのは、糧食と飮料水との缺乏とである、すでに昨日から、糧食箱の中には一片の蒸餅も無くなつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
そこで剛力を二人雇い、写真器械だの、天幕だの二日分の糧食だけを背負わせたところ、重い重いと頗る不平顔。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
作例 · 標準
冬山に挑む登山隊にとって、軽量で栄養価の高い糧食の確保は死活問題だ。
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災害に備えて、水と数日分の糧食をリュックサックに詰めて玄関に置いている。
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前線の兵士たちに糧食を届ける補給部隊が、敵の奇襲を受けて全滅したという知らせが入った。
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