綿入れ
わたいれ
名詞
標準
padding with cotton
文例 · 用例
静岡辺は暖かいからというので私は薄着の綿入れで写生帳とコートは手に持っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
そして笑われるだろうと云いながら、やはり田舎縞の綿入れを着ていた。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
顔を出したのは大隊副官と、綿入れの外套に毛の襟巻をした新聞特派員だった。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
」「この縞は綿入れにしてやろうと思うて――」「うむ。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
彼は寝衣の上に綿入れを引っかけて外に出た。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
一個の幼児を抱きたるが、夜深けの人目なきに心を許しけん、帯を解きてその幼児を膚に引き緊め、着たる襤褸の綿入れを衾となして、少しにても多量の暖を与えんとせる、母の心はいかなるべき。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
薩州の国守からもらった茶色の綿入れ着物を着ていたけれど、寒そうであった。
— 太宰治 『地球図』 青空文庫
めだかの模様の襦袢に慈姑の模様の綿入れ胴衣を重ねて着ている太郎は、はだしのままで村の馬糞だらけの砂利道を東へ歩いた。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
標準
garment padded with cotton