同心円
どうしんえん
名詞
標準
concentric circles
文例 · 用例
そして、山体の完備を欠損するかの如くに見える放射状の側火山も、同心円の御中道も、輻射状の谷沢も、レイニーア山や、フッド山が、氷河を山頂、または山側から放流して、山の皮膚ともなり、山それ自体の一部ともなってしまうように、かえって創造的合成の効果を献げている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
次に雪の面は、必ずしも板のように平面でなく、風の吹き荒れたままに漣波状をして、湖水のおもてに尖波が立ったような状能になり、そのまま凝っているのがある、また円い輪が幾つも列なって、同心円が出来ているのもある。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
それでもしかりにアジア大陸のある地点からある種の分子が四方に拡散したとすれば、その系統あるいは同色の言語要素の密度は多少同心円形分布の形跡を生じてもよいわけである。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
この二つの場合に何ゆえに対称的な同心円形が現われないで有限数の放射線が現われるか。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
それは彼らの軌道がほとんど同心円に近く、従って相互衝突の心配がないからである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
のみならず同心円をめぐるようにじりじり死の前へ歩み寄るのである。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
はるか高い天空の闇の中に頂が消えている巨大な海水の円形劇場の縁を、船はめざましい同心円を描きながらぐるぐる旋回している。
— 久生十蘭 『南極記』 青空文庫
今は帝室技芸員とかになっている金沢の人が、随分永々苦心して得た焼で、器物の上の方につけてあった釉薬が、焼いている間に適当に流れ落ちて面白い縞をつくり、所々に薬が結晶して、同心円の繊細な花模が出来ているのである。
— 中谷宇吉郎 『九谷焼』 青空文庫
作例 · 標準
池に石を投げると、波紋が同心円状に広がっていく。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
このグラフは、複数のデータセットを同心円で表現している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
天体の動きは、時に複雑な同心円の軌道を描くように見える。
幻辭AI · gemini-2.5-flash