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生い茂る

おいしげる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #43918 · 青空 265
1
標準
to grow thickly
文例 · 用例
そのまわりに年々生い茂る款冬などに負かされるのか、いっこうに大きくもならず、一度も花をつけたことは無かった。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
七百石の武家屋敷はおどろに生い茂る草原の底に沈んで見えた。
岡本綺堂 番町皿屋敷 青空文庫
楊、楓、漆、樺、楢、蘆などの生い茂る千曲川一帯の沿岸の風俗、人情、そこで呼吸する山気、眼に映る日光の色まで――すべて、そういうものの記憶を私は自分と一緒に山から運んで行こうとした。
島崎藤村 芽生 青空文庫
邸の裏から始まり、部落の後ろへずっとひろがって、末は野原につづいている古い広大な園は樹木の生い茂るがままに荒れ果ててはいるが、どうやら、そのだだっぴろい村に生気を添えている唯一のものらしく、荒れ果てた絵のような姿で、ひとり精一杯の美を放っている。
または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 死せる魂 青空文庫
大洋と濃緑の山と草木の重々しき重なりの連続であり、殊に九里峡と瀞八丁の両岸に生い茂る草木こそは、なるほど人間と恋愛するかも知れないところの柳が今なお多く存在しているらしく、秋成の物語りは本当にあった事件の一つにちがいないと思わせた。
大切な雰囲気 大切な雰囲気 青空文庫
それだけ葉が生い茂るようでは、来年あたり花をつけるかも知れない、と私は思った。
豊島与志雄 青空文庫
物の散らかるに任せ植物の生い茂るに任せられたこの崖地の中で、一片の紙片や糸屑が、如何に醜く人目につくことか!
豊島与志雄 「自然」 青空文庫
山林の槲の木はたとえその木の年寿が若くともそこらに生い茂る雑草や灌木よりは偉大であるように、十六の平一郎は無意識に内より湧く生命のままに生きて来たが、はやくも若木は社会の制約に障えられねばならない。
地に潜むもの 地上 青空文庫
作例 · 標準
例句
生い茂る(おいしげる) — 幻辞.com