命を奪う
いのちをうばう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to take someone's life
文例 · 用例
世の終りを思わすような激動が突如として起り、住屋を倒し、神社仏閣を破り、大地を裂き、その裂いた大地からは水を吹き、火を吐き、海辺の国には潮が怒って無数の人畜の生命を奪うのに対して、茫然自失、僅かに地震の神を祭ってその禍を免れようとしたのは無理もないことである。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
信一郎はそれを船人の命を奪う妖魚の声として、そのまゝ聞き流して、戸外へ飛び出そうと思った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
今目前に行人が艱難し、一年に十に近い人の命を奪う難所を見た時、彼は、自分の身命を捨ててこの難所を除こうという思いつきが旺然として起ったのも無理ではなかった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
何ぜなら、この支那の海港は、生命を奪うことを茶碗を破ることと等しく思っている団体が、その無数の露路の奥底に、無数に潜んでいると幻想し得られるが故である。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
かくて客人の命を奪う宿の主も舅姑の生命に仇する婿も現われ、夫に慄く妻、妻に慄く夫も出できぬ。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
非道な力は終焉に瀕している、それだからこそ国際的な民主主義者の生命を奪うようなことさえせざるを得なくなって来ていることを、尾崎秀実氏は明瞭に知っていた。
— 宮本百合子 『人民のために捧げられた生涯』 青空文庫
彼はぐいとにじり寄って、花とすれすれまで手を伸ばしたが、花は人命を奪うような毒気を発散して、防いでいるように彼には思われた。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
けれども今の御治世に御法に依らないで其の一人の生命を奪う事が出来るものでございましょうか。
— 浜尾四郎 『殺された天一坊』 青空文庫
作例 · 標準
その新型ウイルスは、またたく間に多くの人々の命を奪った。
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飲酒運転は、一瞬にして罪のない人の命を奪う許されざる行為だ。
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一頭の飢えた狼が、群れから離れた子羊の命を奪った。
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