門松
かどまつ
名詞
標準
New Year's pine decoration
文例 · 用例
新年新年來り門松は白く光れり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
ただ何となく軒端に菖蒲を葺いた郷国の古俗を想い浮べて、何かしら東西両洋をつなぐ縁の糸のようなものを想像したのであったが、後にまたウィーンの歳の暮に寺の広場で門松によく似た樅の枝を売る歳の市の光景を見て、同じような空想を逞しゅうしたこともあった。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
門松は静かに立っていた。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
驛路の馬の鈴の音、しやんと來る道筋ながら、時世といひ、大晦日、道中寂りとして、兩側に廂を並ぶる商賈の家、薪を揃へて根占にしたる、門松を早や建て連ねて、歳の神を送るといふ、お祭の太鼓どん/\/\。
— 泉鏡太郎 『城の石垣』 青空文庫
ウィーンで夜おそく町をうろついて、タンネンバウムを売っているのを見た時にちょうど門松と同じだと思ったのと、ヴェネディヒで二十五日の晩おびただしい人が狭い暗い町をただぞろぞろ歩くのを見てさびしい思いをしたきりでしたが、ことしはここの田舎で田舎らしい純粋の降誕祭を経験しました。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
高等学校時代のある年の元旦に二三の同窓といっしょに諸先生の家へ年始回りをしていたとき、ある先生の門前まで来ると連れの一人が立ち止まって妙な顔をすると思ったら突然仰向けにそりかえって門松に倒れかかった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
伊豆山にて門松やたをやめ通る山の裾 五時半、熱海着。
— 泉鏡太郎 『熱海の春』 青空文庫
門松や輪飾りはめんどうくさいから止めにして、裏山から歯朶を五六本折ってきて瓶に挿した。
— 種田山頭火 『雑記』 青空文庫
作例 · 標準
玄関の両脇に、立派な門松が飾られている。新年を迎える準備は万端だ!
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年の瀬になると、街のあちこちで門松を見かけるようになる。
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「この門松、すごく立派だね!どこで買ったの?」
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家紋が彫られた、オリジナルの門松を特注したそうだ。
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