遠眼
えんがん
名詞
標準
farsightedness
文例 · 用例
沖から遠眼鏡で望んだら、瞬する間も静まらず、海洋の蒼き口に、白泡の歯を鳴らして、刻々島根を喰削らんず、怖しき浪の頭を圧えて、巌窟の中に鎮座まします、世に頼母しき一体の羅漢の姿に見えるであろう。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
近眼と遠眼とがこんがらがってきたように、或は悠然として、或は茫然として、山を空を土を眺めることができるようになった。
— 種田山頭火 『三八九雑記』 青空文庫
雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡香倶土三鳥(夢野久作)------------------------------------------------------- 雨ふり坊主 お天気が続いて、どこの田圃も水が乾上がりました。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
------------------------------------------------------- 奇妙な遠眼鏡 ある所にアア、サア、リイという三人の兄弟がありました。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
又リイは、「どこでも見える遠眼鏡が欲しい」 と云いました。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
リイが遠眼鏡をのぞいて、「マム」と魔法の言葉を使いますと、向うに見えている月の世界のけしきがだんだん近寄って来ました。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
変だと思って遠眼鏡を眼から離しますと、これはどうでしょう。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
そうして又もや遠眼鏡を眼に当て、向うの水晶の山の上に見える人間の世界をのぞいて、息をつめて、「アム」 と云いました。
— 香倶土三鳥(夢野久作) 『雨ふり坊主・先生の眼玉に・奇妙な遠眼鏡』 青空文庫
作例 · 標準
彼は常に会社の未来を見据え、その遠眼で新しい事業を成功させた。
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最近、新聞の小さな文字が読みにくくて、どうも遠眼が進んだようだ。
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経営者には、短期的な利益だけでなく、企業を長期的に導くための遠眼が求められる。
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子供の頃は目が良かったのに、歳と共に遠眼になってしまった。
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