肉腫
にくしゅ
名詞
標準
sarcoma
文例 · 用例
「恋愛曲線」「肉腫」「印象」「安死術」「愚人の毒」は佳作であり、わけても「恋愛曲線」は、氏の専門の医学的智識と、一|味甘い人情とが、渾然融和した傑作として、あらゆる探偵小説愛読者から、讃美された筈でございます。
— 国枝史郎 『探偵文壇鳥瞰』 青空文庫
ただ末段に至りまして、手術をされた人間が、肉腫への憎悪に夢中になり、自分の腕の切られたのも忘れ、その腕を出せというあたり――この作中での正念場――そこが余りに略筆され、些か明瞭を欠きましたが、併し是は私の頭がひどく其時疲れていたので意味が取れなかったのかもしれません。
— 国枝史郎 『二つの作品』 青空文庫
柱にすがっている一人の女の、両方の肩は力瘤のため、肉腫のようにふくれあがっている。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
私は男の背後に立って、褐色の皮膚に蔽われた肋骨の動きと共に、ともすれば人間の顔のように見える肉腫の、ところどころ噴火口のように赤くただれた塊の動くのを見て、何といって慰めてよいか、その言葉に窮してしまった。
— 小酒井不木 『肉腫』 青空文庫
「かねて話したとおりに、これは肩胛骨から出た肉腫で、肩の骨は勿論、右の手全体切り離さねばならぬ大手術だからねえ。
— 小酒井不木 『肉腫』 青空文庫
五本の指、掌、前膊、上膊、肩胛骨、その肩胛骨から発した肉腫が頭となって、全体が恰も一種の生物の死体ででもあるかのように、血に塗れて横たわって居た。
— 小酒井不木 『肉腫』 青空文庫
彼の眼は、二の腕以下の存在には気づかぬものの如く、ひたすらに肉腫の表面にのみ注がれた。
— 小酒井不木 『肉腫』 青空文庫
すると彼は、つと、その左手をのばして、肉腫を鷲づかみにした。
— 小酒井不木 『肉腫』 青空文庫
作例 · 標準
検査の結果、脚の腫れは良性ではなく悪性の肉腫であることが判明した。
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肉腫は進行が早いため、早期に発見して外科的な手術を行う必要がある。
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希少がんの一種である肉腫について、専門医から最新の治療法を説明してもらった。
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