お名前
おなまえ
名詞
標準
name
文例 · 用例
もっとも手紙のおもてには、M・Tさんのお名前は書かれておりませぬ。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
そうして、手紙のおもてには、差出人としていろいろの女のひとの名前が記されてあって、それがみんな、実在の、妹のお友達のお名前でございましたので、私も父も、こんなにどっさり男のひとと文通しているなど、夢にも気附かなかったのでございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
私は、ひとの名前を忘れ易く、この校長のお名前も、はつきり憶えてゐない。
— 太宰治 『校長三代』 青空文庫
恩といへば、小さい時から、もう恩だらけで、いまでも、一日も忘れられない恩人が、十人以上もありますし、一々お名前を擧げて言ふのも、水くさくて、かへつて失禮でせうし、『大恩は語らず』といふ言葉のとほり、私は今では、あまり口に出して言ひたくないのです。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
此セメントを使った月日と、それから委しい所書と、どんな場所へ使ったかと、それにあなたのお名前も、御迷惑でなかったら、是非々々お知らせ下さいね。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
「その方のお名前、今はね……」それから、面白さうに、一つの名前を引用した。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『夢』 青空文庫
先代の太左衛門さんは、ふとっていらっしゃいましたから、太左衛門というお名前もよく似合っていましたが、当代の太左衛門さんは、痩せてそうしてイキでいらっしゃるから、羽左衛門さんとでもお呼びしたいようでした。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
もっとさきから、お目にかからぬさきから、私は、あなたのお名前知っていた。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
作例 · 標準
もっとも手紙のおもてには、M・Tさんのお名前は書かれておりませぬ。