二束三文
にそくさんもん
名詞-の形容詞名詞
標準
dirt cheap
文例 · 用例
坪五円にゃ、安いとて売れるせに、やっぱし、二束三文で、買えるだけ買うといて、うまいことをやった。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
最初会社側では相場が分らぬまゝに、二束三文で売り渡した。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
商売といっても家財を店先に並べて古道具屋を出す位で、それも一般家庭に役立つ物は少く、已むを得ず二束三文に売り飛ばすと、あとは商品を仕入れる余裕がないから、屑屋同様になって店を仕舞うという有様であった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
河童横町は昔河童が棲んでいたといわれ、忌われて二束三文だったそこの土地を材木屋の先代が買い取って、借家を建て、今はきびしく高い家賃も取るから金が出来て、河童は材木屋だと蔭口きかれていたが、妾が何人もいて若い生血を吸うからという意味もあるらしかった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
その足許を見て二束三文で買いとってやるのだと、随分前から安二郎は此の商売をやりたがっていたのである。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
それもほんの暫くでいやになり、二束三文で全てを賣り拂つた金で大盡遊びを續け、金が盡きると或る炭鑛の鑛夫になつた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
置かば立派で神威を増し、伐らば二束三文の神林を、ことごとく一時に伐り尽させたところが、思うほどに売れず、多くは焚料とするか空しく白蟻を肥やして、基本金に何の加うることなき所多し。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
しかるに維新後、漢医法|癈れて一向この果売れず、黴だらけになって詮方なきところから、大阪でも東京でも辻商人にその効能を面白く弁じさせ、二束三文で売らせてもさっぱり捌けなんだと聞く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
大昔の絵画が、まさか二束三文で売られていたとは驚きだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
せっかく作った作品なのに、二束三文で買い叩かれて悔しい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古い本を古本屋に持って行ったら、二束三文にしかならなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash