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遺筆

いひつ
名詞
1
標準
writing left by the deceased
文例 · 用例
彼の高厳荘重なるミルトンまでも一度は此轍を履んとし、嶢※豪逸なるカーライルさへ死後に遺筆を梓するに至りて、合歓|団欒ならざりし醜を発見せられぬ。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
鯱か何かに成って敵の軍艦を喰ってやるぞ、といった意味の和歌が、確か、遺筆として与えられたはずだったことを彼は思出し、家中捜し廻って、ようやくそれを見付け出した。
中島敦 斗南先生 青空文庫
無事庵の遺筆など見せられて感に堪へず、われも一句を認めて遺子木公に示す。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
いずれ近日|暇を得まして、御高教を煩わしたく、かたがた御機嫌伺いに上るでございましょう」「此の方よりも今日の、此の御無礼をば詑びがてら、大先生の御遺筆なぞ拝見いたしに、参邸のお許しを得とう厶る」「よろこんでお待ちいたしまする。
三上於兎吉 艶容万年若衆 青空文庫
その中には、遠く慶長享保年代からの御年貢|皆済目録があり、代々持ち伝えても破損と散乱との憂いがあるから、後の子孫のために一巻の軸とすると書き添えた先祖の遺筆も出て来た。
第一部上 夜明け前 青空文庫
唯、奥の方の壁に、父の遺筆が紙表具の軸に成って掛っている。
島崎藤村 家(上巻) 青空文庫
実が満洲へ旅立つ時、預って置いた父の遺筆を取出した。
島崎藤村 家(下巻) 青空文庫
およそ二百五十年前の嘉永三年(1850)に上梓せられた『桃洞遺筆』第二輯に三度栗の記事があって次の通り書いてある。
牧野富太郎 植物一日一題 青空文庫
作例 · 標準
亡き祖父の遺筆から、彼の若き日の情熱が伝わってきた。
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画家の遺筆展には、未発表のデッサンも展示されていた。
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その詩集には、彼の最期の遺筆が収められている。
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