禽獣
きんじゅう
名詞
標準
birds and beasts
文例 · 用例
熱帯地方の山川草木禽獣虫魚は皆赤いもののような気がして仕方が無い。
— 寺田寅彦 『赤』 青空文庫
白痴となると、心の唖、聾、盲ですからほとんど禽獣に類しているのです。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
だから能を見る人も自分の一切を棄てて草木、禽獣と同様の無知無学の痴呆になって、生命がけで見なければわからない恐ろしい芸術である。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
実際芭蕉は人間|禽獣はもちろん山川草木あらゆる存在に熱烈な恋をしかけ、恋をしかけられた人である。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
噫偉なるかな、其仁禽獣に及ぶ……と無暗にお誉めなさるべく候。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
なおかくの通りの旱魃、市内はもとより近郷隣国、ただ炎の中に悶えまする時、希有の大魚の躍りましたは、甘露、法雨やがて、禽獣草木に到るまでも、雨に蘇生りまする前表かとも存じまする。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
すは津波こそ、はや逃げよ、と老若男女われさきにと逃迷ひしかど、しばしが間に打寄て、民屋田畑草木禽獣まで少しも残らず海底のみくづと成れば、生残る人民、海辺の村里には一人もなし、扨こそ初に神々の雲中を飛行し給ひけるは此大変ある事をしろしめして此地を逃去り給ひしなるべしといひ合て恐れ侍りぬと語りぬ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
さうして玉虫と斑猫と毒茸と……いろいろの草木、昆虫、禽獣から放散する特殊のかをりを凡て驚異の触感を以つて嗅いで廻つた。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
禽獣(きんじゅう) 鳥と獣。 禽獣 (小説) - 川端康成の小説。
出典: 禽獣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0