世俗的
せぞくてき
形容動詞
標準
worldly
文例 · 用例
常々菊池寛氏を敬愛して「英雄」と呼んで居たのも、やはりその反性格の爲であつて、丁度あの神經質のボードレエルが、豪放で世俗的なユーゴーを崇敬して居たのと同じである。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
君のいふ人物とは、世俗的意味の人物にすぎないのだ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
私の下手な挨拶、それでも父のゐない家では、私が戸主なのだから、それに偶にしか帰つて来ない田舎のことだし、私自身は不評判な息子なのだからと思ふと、せいぜい世俗的な丁寧さをもつてくる私の挨拶を見て、弟はあてが外れたといふ顔をしてゐたし、私自身も一寸恥しくなつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
詩や小説やの文学は、美術に比すればあまりに人間的臭気が強く、世俗的であり、宗教感や倫理感の感傷主義に走りすぎる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ち小説家は、概して趣味が世俗的で、気風が世間的にできている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
しかし生きてるうちは好みに殉じ死に向ってはこれを遊戯視して、一切を即興詩のように過したかに見えた檜垣の主人が譫言の無意識でただ一筋、世俗的な糸をこの世に曳き遺し、それを友だちの自分に絡みつけて行って、しかもその糸が案外、生あたたかく意味あり気なのを考えるのは嫌だった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
だが、何というきめの繊い――つまり内部から分泌する世俗的な慾望が現世のそれに適合するものと一度もその上で接触し合ったことのない浄らかな夫の顔の皮膚である。
— 岡本かの子 『明暗』 青空文庫
潔癖な倫理的な見方からしても大丈夫だし、最も世俗的な意味から云っても大丈夫だ。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
作例 · 標準
彼の服装は、世俗的な流行を追ったものではなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
世俗的な成功よりも、精神的な豊かさを求める人もいる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
この詩は、世俗的な人間関係の複雑さを描いている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite