社会不安
しゃかいふあん
名詞
標準
social unrest
文例 · 用例
殊にヨーロッパでは強力な国家が狭小な地域に密集して永い間、深刻な闘争をくり返し、科学文明の急速な進歩に大なる寄与をなしたけれども、その覇道的弊害もますます増大して今日、社会不安の原因をなし、清水氏の主張の如く、これも根本的に刷新することが不可能である。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
日本の明治以後の急発展は教育の振興にあったが、今日社会不安、社会固定の最も有力な原因は自由主義教育のためである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
ムッソリーニが、ヒトラーとの黙契によって北アフリカへ侵略を開始する前ごろの作品で、いまこまかなストーリイは思い出せないけれども、当時イタリーの人民生活を圧していた社会不安、生活の不安から、北アフリカへの軍事行動へ「脱出」するという、好戦の映画であった。
— ――こんにちの文学への疑い―― 『「下じき」の問題』 青空文庫
闇の大親分が捕まった、料理店がしめられた、それらはたしかに社会不安の幾分をへらします。
— 宮本百合子 『社会と人間の成長』 青空文庫
社会不安というものにはつきないので、社会不満なのだ。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
26 社会不安と宗教 一 日本の宗教復興は小市民的不安からか この二三年来の日本の観念界は一種の「好況」に見舞われている。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
偶々宗教的なものは何かしら模索の対象となるかも知れないというところから、即ち民衆のそうした卑俗性に触発されて、初めて所謂社会的不安が宗教運動と見做されるものを産み出したということになるので、正当な意味で社会不安が宗教復興に反映したのではない。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
丁度それと同じに、又夫と平行して、特に文学的読者層においては、社会の思想的真空を充たすべき最も通俗的な卑俗な内容が、偶然にも、全く偶然にも、不安の哲学という名で以て現われたから、偶々、夫が社会不安の良心的な反映であるように思い違いをされたに過ぎない。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
作例 · 標準
経済の悪化は、しばしば社会不安を引き起こす原因となる。
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政府は、社会不安を抑えるために、迅速な対策を講じる必要がある。
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マスメディアは、社会不安の広がりを報道し、国民の関心を高めた。
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ウィキペディア
社会不安(しゃかいふあん)とは社会においての人間に生じる感情。これは人間の目下に生起している社会問題が、適切な意味付けや対処の指針が存在していない場合に起きやすい危機感情である。社会不安が顕在化している場合には、問題に対しての十分な情報や知識を持たず、問題の表出の原因が分からず、問題の今後の推移の予想が付かず、問題解決の方法も分からないということである。社会不安というのは国際関係や人間関係あるいは自然災害などといった様々な場において現れ、それの質や規模も様々である。
出典: 社会不安 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0