定業
ていぎょう
名詞
標準
regular employment
文例 · 用例
定業は何十年か知らないが、御駄佛となる迄はまづ/\此の如くであらうと思ふ 珍重 三十八年大晦日の夜金 三重吉樣 今日野村傳四と上野を散歩したら、耶蘇教の戸外演説があつた。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
銘文 アンリ・ドゥ・レニエ夕まぐれ、森の小路の四辻に夕まぐれ、風のもなかの逍遙に、竈の灰や、歳月に倦み労れ来て、定業のわが行末もしらま弓、杖と佇む。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
アンリ・ドゥ・レニエ銘文夕まぐれ、森の小路の四辻に夕まぐれ、風のもなかの逍遙に、竈の灰や、歳月に倦み勞れ來て、定業のわが行末もしらま弓、杖と佇む。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
篠懸の木よ、總大將が乘る親船の帆檣、遠い國の戀に向ふ孕んだ帆――男の篠懸は種子を風に播く石弩の如く、甲を通し腹を刺す――女の篠懸は始終東をばかり氣にしてゐて定業を瞑想する、さうして胚種の通りすがりに、おまへは之を髮に受けとめる、おまへは風と花とを遮らうとして張りつめた網だ。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
冷やかなる鉄筆に無情の壁を彫ってわが不運と定業とを天地の間に刻みつけたる人は、過去という底なし穴に葬られて、空しき文字のみいつまでも娑婆の光りを見る。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
細君は看病に怠りはございませんが、定業はしかたのないものでとうとう死んでしまいます。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
所詮天魔に魅入られし我身の定業と思へば、心を煩はすもの更になし。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
清の太祖の如きは、承天廣運聖徳神功肇紀立極仁孝睿武端毅欽安宏文定業高皇帝と三十字近き諡號をもつて居る。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年、同じ会社で定業に励んでいる。
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定業の傍ら、趣味の絵画制作にも時間を費やしている。
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不安定な時代だが、手に職があれば定業を見つけやすいだろう。
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