候文
そうろうぶん
名詞
標準
epistolary style using the auxiliary "sōrō" in place of "aru"
文例 · 用例
候文なら、いくらでもなんでも。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
○其の手紙は候文と普通文とを捏ね交ぜたやうな文體で先づ自分が「憐れなる片田舍の小學教師」であるといふ事から書き起してあつた。
— 石川啄木 『歌のいろ/\』 青空文庫
……候文も古くさいし、言文一致ではだら/\するし……」 光子さんは、紙をひろげてペンを執りましたが、何から先へ書いたらいゝか?
— 牧野信一 『蛍』 青空文庫
母が口で言うのを候文になおして書くんだが、まだ学校で教わらないような用事ばかりなので閉口した。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
おゝせこされ候文ニ、私を以て利をむさぼり、天下国家の事おわすれ候との御見付のよふ存ぜられ候。
— 慶応三年六月二十四日 乙女、おやべあて 『手紙』 青空文庫
候文の方が短くつてすむんですつて……。
— 岸田國士 『沢氏の二人娘』 青空文庫
鎌田先生は国語の先生で、文章体や候文の大嫌ひな方です。
— 知里幸恵 『手紙』 青空文庫
手紙には必ず候文を用いなければならなかった時代なので、その頃の女は、硯を引寄せ筆を秉れば、文字を知らなくとも、おのずから候可く候の調子を思出したものらしい。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が遺した手紙は、すべて古風な候文で綴られており、当時の文化を偲ばせる。
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現代ではあまり使われないが、候文には独特の趣がある。
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この歴史小説では、登場人物たちが候文で手紙をやり取りする場面が描かれている。
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ウィキペディア
候文(そうろうぶん)は、日本の中世から近代、昭和前期にかけて用いられた、日本語の文語体の一型式である。文末に丁寧の補助動詞「候」(そうろう、そろ、歴史的仮名遣いではサウラフ)を置く。
出典: 候文 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0