そよそよ
そよそよ異読 ソヨソヨ
副詞副詞-と
標準
gently (of the wind)
文例 · 用例
鬚がそよそよと伸びるのが肉眼でも判るほどだから、と真顔で教えたら、だまってしゃがんで僕の顎を皿のようなおおきい眼でじっと見つめるじゃないか。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
この黒い所が浜べに近づいて来ると、もうそよそよと涼しい風を感じるようになります。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
あはれこの生あたたかい春の夜に、そよそよと潮みづながれ、生物の上にみづながれ、貝るゐの舌も、ちらちらとしてもえ哀しげなるに、とほく渚の方を見わたせば、ぬれた渚路には、腰から下のない病人の列があるいてゐる、ふらりふらりと歩いてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
すすきの木菟は旬はずれで、この頃はその尖ったくちばしを見せなかったが、名物の風車は春風がそよそよと渡って、これも名物の巻藁にさしてある笹の枝に、麦藁の花魁があかい袂を軽くなびかせて、紙細工の蝶の翅がひらひらと白くもつれ合っているのも、のどかな春らしい影を作っていた。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
十月小春の日の光のどかに照り、小気味よい風がそよそよと吹く。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
折り折り人の影がかなたの山の背こなたの山の尾に現われては隠れた、日は麗らかに輝き、風はそよそよと吹き、かしこここの小藪が怪しげにざわついた。
— 国木田独歩 『鹿狩り』 青空文庫
私はその時なんという事なしに矛盾不調和を感ずる一方では、またつめたい薄暗い岩室の中にそよそよと一陣の春風が吹き、一道の日光がさし込んだような心持ちもあった事を自白しなければならない。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
『そらまめの花』の巻の「すたすた」と「そよそよ」は四句目に当たる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
風が木々をそよそよと優しく吹いた。
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葉が、そよ風(そよそよ)に優しく揺れていた。
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風が彼女の頬をそよそよと優しく撫でた。
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