閨秀
けいしゅう
名詞
標準
accomplished lady
文例 · 用例
(明治二十八年十二月「文藝倶樂部」臨時増刊 閨秀小説)
— 樋口一葉 『十三夜』 青空文庫
が、若い閨秀畫家らしいことはその手紙の中に見えてゐる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
同時にまた「国民小説」「新小説」「明治文庫」「文芸倶楽部」というような純文芸雑誌が現われて、露伴紅葉等多数の新しい作家があたかもプレヤデスの諸星のごとく輝き、山田美妙のごとき彗星が現われて消え、一葉女史をはじめて多数の閨秀作者が秋の野の草花のように咲きそろっていた。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
収入満と唸るといえども、常住の寡慾に肖もやらで、慈善の慾は極り無く、貪るばかりに取込みても人に施すにはいまだ足らずと、身を粉にし、骨を折る、賢媛、閨秀の難有さよ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
古代の閨秀作家、紫式部の心境がわかるような気がした。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
譬ひこれが閨秀たるの説明をなしたる後も、吾人一片の情を動かすを得ざるなり。
— 泉鏡花 『醜婦を呵す』 青空文庫
春頃出たんだ、『閨秀小説』というのがある、知ってるかい。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
また……ああ惜しいかな、前記の閨秀小説が出て世評一代を風靡した、その年の末。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫