下検分
したけんぶん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
preliminary inspection
文例 · 用例
家を出て、学校へ行く途々も、こっそり両腕を前方へ差し出し、賞品をもらう真似をして、シャツの袖が、あまり多くもなく、少くもなく、ちょうどいい工合いに出るかどうか、なんどもなんども下検分してみるのでした。
— 太宰治 『おしゃれ童子』 青空文庫
吉良が、下検分に来るという日なので、替りの人々は、早朝から詰め切って、不安な胸でいた。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
なににしても、女が殺されたと聞いちゃ、ほかのことはともかく聞き捨てならんからね、だんなに来たお呼び出し状なら、この伝六様のところにも来たのと同然なんだから、下検分してやろうと、さっそく行ってみるてえと、生意気じゃござんせんか。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
そこで市でも考えて、今度は新しいハイカラなのを作るというので、その見本を市会議員が下検分したのが十月の上旬であったと記憶する。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
或晩などは彼は、下検分のつもりで、オートバイを駆つて村を出はづれ、松の並木道を越え堤に添つて、此処ぞ!
— 牧野信一 『籔のほとり』 青空文庫
横浜で積込んだ時の苦労を逆に繰返して、飛んでもない遠方から掘り出すようにしいしい、機関室へ拾い集めるのであったが、その作業を初めると間もなく、残炭を下検分に廻わった二等機関士のチャプリン髭が、俺の部屋へ転がり込んで来た。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
T君は早速下宿の下検分に出かけて行きました。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
さて時計屋敷の大掃除をするに先立って、その下検分のために、七人の有力者が、屋敷へはいってみることになった。
— 海野十三 『時計屋敷の秘密』 青空文庫
作例 · 標準
事件現場の下検分を行い、証拠を探した。
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家を借りる前に、大家さんと一緒に下検分をさせてもらった。
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建築現場では、工事業者たちが下検分を終えた。
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