杯盤
はいばん
名詞
標準
glasses and plates
文例 · 用例
台所に杯盤の音、戸口に見送りの人声、はや出立たんと吸物の前にすわれば床の間の三宝に枳殻飾りし親の情先ず有難く、この枳殻誤って足にかけたれば取りかえてよと云う人の情もうれし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
取りちらされた杯盤はきれいに片付けられて、桐の胴丸の火鉢も巻煙草の吸殻がはさみ出されて、白い灰が美しく盛りなほされた。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
杯盤の間に於ても暗闘と暗闘とがひつきりなしにつづく。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
一夕、松川の誕辰なりとて奥座敷に予を招き、杯盤を排し酒肴を薦む、献酬数回予は酒といふ大胆者に、幾分の力を得て積日の屈託|稍散じぬ。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
」 勝治の部屋は、それこそ杯盤狼藉だった。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
そうかと云って昨夜のような、杯盤狼藉という場所も困るんだよ。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
杯盤の世話を焼いているのは、色の蒼い、髪の薄い、目が好く働いて、しかも不愛相な年増で、これが主人の女房らしい。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
双方の壮士が互い違いに坐っているので互いに肩臂を張って睨み合ったまま、誰も腰を上げ得ずにいる時に、進藤がツカツカと立上って、その首領某の襟首を背後から引掴むと、杯盤の並んだ上を一気に梯子段の処まで引摺って来て、向う向きに突き落した。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
作例 · 標準
食事の後、テーブルの上には多くの杯盤が残されていた。
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彼女は丁寧に杯盤を洗い、棚にしまった。
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パーティー会場には、豪華な杯盤が美しく並べられていた。
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