襦袢
じゅばん異読 ジバン・ジュバン
名詞
標準
undershirt (worn under a kimono)
文例 · 用例
麥萩原朔太郎麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに汽車の窓より眺むれば麥の青きに驚きて疲れし心が泣き出せり
— 萩原朔太郎 『麥』 青空文庫
やがて凜とした甲聲『殺せ、殺せ、妾を殺して……こ……この人に罪は無い、みんな妾が惡いのだから』婀娜かしい襦袢の袖が縺れて、男の肩に纏綿る。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
ほら、襦袢の襟なんか、油光りしてゐるぢやありませんか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
だが驚いたなあ」 老妓は腕に指痕の血の気がさしたのを、縮緬の襦袢の袖で擦り散らしてから、腕を納めていった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
茶店の床几で鼠色羽二重の襦袢の襟をした粗い久留米絣の美少年の姿が、ちらりと動く。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
江戸褄の下から加茂川染の襦袢を見せるというので「派手娘江戸の下より京を見せ」という句があるが、調和も統一も考えないで単に華美濃艶を衒う「派手娘」の心事と、「つやなし結城の五ほんて縞、花色裏のふきさへも、たんとはださぬ」粋者の意中とには著しい隔りがある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「明石からほのぼのとすく緋縮緬」という句があるが、明石縮を着た女の緋の襦袢が透いて見えることをいっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
ジュバン(襦袢)などになると完全に時効にかかってしまって外来臭を脱している。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
作例 · 標準
着物を美しく着こなすには、襦袢の襟元をいかにピシッと整えるかが重要だ。
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夏場は通気性の良い麻の襦袢を着ることで、蒸し暑さを和らげることができる。
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お気に入りの着物に合わせて、刺繍が入ったお洒落な長襦袢を新調した。
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