肉付き
にくづき異読 ししつき
名詞多音語
標準
bodily build
文例 · 用例
小春日和の午後の陽ざしは、トシオの広い賢げな額や、健康らしく肉付きの引しまった頬に吸い寄りました。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
ローマを取巻く丘のように程のよい高さで盛り上る肉付きのまん中に一円銀貨の片面が少し曇って濡れていた。
— 岡本かの子 『汗』 青空文庫
誰も喰い物を与えなかったせいか、美しかった肉付きがスッカリ落ちこけて、骸骨のようになって仰臥していたが、死んだ赤子の片足を半分ばかり生み出したまま、苦悶しいしい絶息したらしく、両手の爪をボロ畳に掘り立てて、全身を反り橋のように硬直させていた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
その間に、のぼせ性の彼女は何度も何度も湯から出たり這入ったりしていたが、間もなく浴槽の外で男のように突立って、肉付きのいい身体をキュッキュッと洗いながら、突然にこんな事を云い出した。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
胸から肩へ女になりかけの豊麗な肉付きが盛り上り手足は引締ってのびのびと伸びていた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
健かな肉付きは、胸、背中から下腹部、腰、胴へと締つて行き、こどもの豹を見るやうだつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
その中に横はる蒼く萎びたお辻の死体……彼は、小さくても肉付きのよい顔かたちの人並すぐれてよく整つてゐた若い頃のお辻が、いつの間にか年をとつて、こんなに蒼く萎びたかと、納棺前のお辻の死体の傍で感じたことを思ひ出した。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
ローマを取巻く丘のやうに程のよい高さで盛り上る肉付きのまん中に一円銀貨の片面が少し曇つて濡れてゐた。
— 岡本かの子 『汗』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、健康的な食事のおかげで、顔に程よく肉付きが良くなってきた。
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