霖雨
りんう
名詞
標準
long spell of rain
文例 · 用例
今年の秋になつて病氣の工合が大分よくなつたし、醫者も許し又すゝめてくれたので、何處かへ試しに行つて見ようと思ふと、生憎なもので時候外れの霖雨がしばらくつゞいて、中々適當な日は來なかつた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
霖雨の来らんことをたえず願う。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
ことしの秋になって病気のぐあいがだいぶよくなったし、医者も許しまたすすめてくれたので、どこかへためしに行ってみようと思うと、あいにくなもので時候はずれの霖雨がしばらくつづいて、なかなか適当な日は来なかった。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
蒸暑かつたり、涼し過ぎたり、不順な陽氣が、昨日も今日もじと/\と降りくらす霖雨に、時々野分がどつと添つて、あらしのやうな夜など續いたのが、急に朗かに晴れ渡つた朝であつた。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
秋の半かけて矢張り鬱々陰々として霖雨があつた。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
或は又夏の烈日や霖雨が、酸化作用を促して、秋の暴風や嚴霜が、力學的熱學的に働く爲に、斷えず變化が起されてゐるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
たとふればマラリヤの病室にふりそそがれし香水と消毒剤と、……※の外なる蜜蜂の巣と、……そのなかに絶えず恐るる弊私的里の看護婦の眼と、霖雨後の黄なる光を浴びて蒸す四時過ぎの歎に似たり。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
わが暗い霊の霖雨季の長いひと月、日がな終日、昼も夜も、一昨日も、昨日も、今日も乱次ない雨はふる、ふりそそぐ、にじむ、曳く、消ゆる、滴る。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
作例 · 標準
霖雨が何日も降り続いた影響で地盤が緩み、土砂崩れの危険性が高まっているというニュースを見た。
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秋の霖雨に閉じ込められて外出もままならず、窓辺で本を読みながら一日を過ごした。
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待ちに待った収穫の時期に霖雨に見舞われ、農家の顔には深い疲労と落胆の色が浮かんでいた。
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