俗諺
ぞくげん
名詞
標準
proverb
文例 · 用例
おかしいのは、ある時白さぎを見て「からす」と言ッたことで、「さぎ」を「からす」に言い黒めるという俗諺が、この子だけにはあたりまえなのです。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
雲南に向へば雨漂漂、雲北に向へば老鸛河を尋ねて哭し、雲西に向へば雨犁を没し、雲東へ向へば塵埃老翁を没す、といへる俗諺もある由なれば、彼もいつはらず、これもいつはらざるなるべし。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
しかし、自分のように人間をおそれ、避け、ごまかしているのは、れいの俗諺の「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧狡猾の処生訓を遵奉しているのと、同じ形だ、という事になるのでしょうか。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
『一事が萬事』といふ俗諺の教ふる如く、學を修むるものにして、苟も學の精なるを力めざるが如くんば、其の人萬事の觀察施設、皆精ならずして、世に立ち事に處するに當つても、自ら過を招き失を致すこと、蓋し多々ならんのみである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
『駒の朝勇み』といふ俗諺が有るが、駒の未だ馬と成らざる者は、甚だしく逸り勇むもので、朝は好んで馳奔※躍するけれども、夕に及んでは萎頓して復其の勇無きが常である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
にしてしまって、下手の横好きという俗諺の通りに、私は到頭、文章家として立とうと決心したのであった。
— ――文壇苦行記―― 『骨を削りつつ歩む』 青空文庫
『連珠合璧』上に猿とあらば梢をつたうとあり、俗諺にも猴も木から落ちるというて、どの猴も必ず楽に木を伝い得るよう心得た人が多い。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
又はそこいらの地物や、自分より強い者の姿に化ける……なぞ、低級、卑怯な人間のする事は皆、かような虫の本能の丸出しで、俗諺にいう弱虫、蛆虫、米喰虫、泣虫、血吸虫、雪隠虫、屁放虫、ゲジゲジ野郎、ボーフラ野郎なぞいう言葉は、こうした虫ケラ時代の心理の遺伝したもののあらわれを指した軽蔑詞に外ならない。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
作例 · 標準
「早起きは三文の徳」という俗諺は、今も多くの人々に親しまれている。
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彼の話には、人生の教訓となるような古くからの俗諺がよく登場する。
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その地域の俗諺には、自然と共に生きる人々の知恵が詰まっている。
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