憤悶
ふんもん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
anger
文例 · 用例
己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによつて益※己の内なる臆病な自尊心を飼ひふとらせる結果になつた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
が、当時は此の壮語を吐いて憤悶を洩らすものは一人も無かったのである。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
(XXIII 206)陳じ了りて辭し返る、殘れる彼は胸の中心に叛き奪はれし帶美はしき子の故になほ憤悶の情やまず。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
こなた足|疾きアキリュウス・ペーレーデース、神の子はその輕舟の傍に坐して憤悶抑へ得ず、勇士集る席上に、又戰陣のたゞ中に 490絶えて姿を現はさず、欝々心|蝕めて思空しく戰鬪に、又※喚にあこがれぬ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
210さもあれ今は憤悶を抑へてわれは讓るべし、但し一事を今述べて之を威嚇の言とせむ、戰利を分つアテーネー、天妃ヘーレー、ヘルメース、ヘーパイストス及び我れ――其一切を侮りて、イリオン城の要害を彼もし許し破壞せず、 215アカイア軍に莫大の力假すこと無かりせば、知るべし彼と我の間不盡の怒燃え出でん。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
けれどそれに憤悶してわれを失う彼でなかったことが倖せであった。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
作例 · 標準
努力が全く報われない不条理な社会のシステムに対して、彼は深い憤悶を抱き続けている。
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濡れ衣を着せられて会社を追われた彼の心中は、激しい憤悶の炎で焼き尽くされそうだった。
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友人に裏切られた悲しみと憤悶が入り混じり、彼女は部屋に引きこもって誰とも会おうとしなかった。
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