現然
げんぜん
形容詞-たる副詞-と
標準
clearly visible
文例 · 用例
過ぎ去りしは苦痛、現然せるは安樂にして末期は今と存※。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
所謂人間派に至りては、人事の間に因果現然として、個人を寫すは是れ個人のために寫すならず、寫すところは捕來たる個人の不朽の象なり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
作家の動脈硬化ということは、現然たる事実として、今の作品の多くがまざまざ示して余りある。
— 北大路魯山人 『芸美革新』 青空文庫
田の形、畔の形など現然として、春は誰がなすともなく苗代の種を蒔き、夏は早苗を植え渡し、秋はまた誰刈るともなく穂切れて茎が残るといっている。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
ぼくが正しいか、ドノバンが正しいか、ジャップたるぼくが正しいとすれば、ヤンキーたるドノバンはのろわれねばならん、そうしてその国の名誉もけがされねばならん」「そのとおりだ」 とゴルドンはげんぜんとしていった。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
イバンスはげんぜんとしてかれに問うた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
そんなバカなことがあろうか」 松平伊豆守は口小言をいいながら、お小姓についてゆくと、上段の間にげんぜんとかまえた将軍家光のすがたが、右にも左にも、三人まで、おなじ顔、おなじ態度おなじ服装で、すわっているではありませんか。
— 野村胡堂 『幻術天魔太郎』 青空文庫
正面には、捜査一課の係長のひとりである中村警部が、げんぜんと、いすにかけています。
— 江戸川乱歩 『奇面城の秘密』 青空文庫
作例 · 標準
その遺跡からは、当時の生活の様子が現然と見て取れる。
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彼の言葉の裏にある本音が、私には現然と見えた。
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雲一つない青空に、富士山が現然とそびえ立っていた。
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