一向に
いっこうに
副詞頻度ランク #10591 · 青空 0 例
標準
completely
文例 · 用例
僕なぞまだ何処にも発表しない頃のことだし、何れ高森の方が早く所謂詩壇に出るのであらうと思つてゐたが、游牧記の後では、石川道雄主宰の半仙戯、其の後は友野代三主宰の童説といつたあまり世間の表てに顔を出したがつてゐない雑誌に発表するだけで、一向に其の他に発表はしたがらないのであつた。
— 中原中也 『詩集 浚渫船』 青空文庫
文学を志望しながら、一向に進捗しないAとして、ありさうなこととは考へられても、然しAは猶、文学を諦めようとしてゐるのではないし、今は割合よく聴いてさへゐたのだ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
もつとも詩の特質は、各の主観的幻想をあたへることに存するのだから、訳詩を通じて、外国人が外国流に勝手なヴィジョンを構成し、勝手な主観的解釈をしたところで、一向に何の差支へもないわけであり、むしろ訳詩の本来の目的がそこに有るとも言へるのである。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
ワールブルヒは腎臓でもわるいかと思われるように顔色が悪く肥大していて一向に元気がなかったが、ゴールトシュタインは高年にかかわらず顔色も若々しく明るい上品な感じのする人であった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
帰省してこの濠のあったはずの場所を歩いてみても一向に想い出せないような昔の幻影が、かえって遠く離れた現在のここでの追憶の中にありありと浮んで来るのである。
— 寺田寅彦 『郷土的味覚』 青空文庫
でつかい建物や、ごてごてした裝飾には口をあけておつたまげても、こんな幽邃の美には一向に感心しない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
と言ひ、さうして、いやな顏をしても、狸には一向に氣がつかない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
一向におそろしくも何とも無い。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
クラス中がパニックに陥る中、彼女だけは一向に平気な顔で本を読んでいた。
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いつ辞めていただいても、私としては一向に差し支えありませんよ。
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厳しい叱責を受けた直後だというのに、彼は一向にケロリとしている。
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周囲が慌てふためく中、彼は一向に気にする風でもなくお茶を飲み続けていた。
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標準
(not) at all
作例 · 標準
薬を飲んで丸一日寝ていたが、熱は一向に下がる気配がない。
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何度もメールで問い合わせているのに、サポートセンターからは一向に返事が来ない。
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捜査本部の必死の努力にもかかわらず、事件の真相は一向に明らかにならなかった。
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渋滞にはまってしまい、先頭が見えないまま車が一向に前に進まない。
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標準
earnestly
作例 · 標準
何度催促しても、彼は一向に書類を提出しようとしない。
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薬を飲んだのに、熱が一向に下がる気配がない。
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待てど暮らせど、バスは一向にやってこなかった。
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