呉越同舟
ごえつどうしゅう
名詞
標準
bitter enemies in the same boat
文例 · 用例
船の中で待受けていた池上は、上機嫌で、「きょうは呉越同舟の船かね、それとも一蓮託生の船かね」 と言いまして、それから私が紹介する初対面の葛岡に向っては、「よく来て下さいました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
だがそれにしても、これではスタートラインからの呉越同舟、ライバルのたすきがけ構造だよな。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
これこそ呉越同舟だというかもしれない。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
今日となっては、もはや地球人類の間に呉越同舟だなんて見方は成立しないのである。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
ウラル号を指して、呉越同舟だなんて嗤う者があったら、それは愚劣であろう。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
いよいよカイロ行の一団は、千鶴子の組も真紀子の組も呉越同舟で三台の自動車に分乗した。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「あのポンスケ探偵も、今頃はさぞおどろいているでしょうね」「ふふン、まさか毒|瓦斯で呉越同舟の無理心中をやらかすとは気がつかなかったろう」 碇が掌の中で壊した硝子のアンプルの中には、無臭の麻痺瓦斯が入っていたのである。
— 海野十三 『烏啼天駆シリーズ・4 暗号の役割』 青空文庫
だから、リスボンの町は、いわゆる呉越同舟というやつで、ドイツ人やイタリヤ人が闊歩しているその向うから、イギリス人やアメリカ人や、それからソ連人までが、安心し切った顔で、ぶらぶらこっちへ歩いて来てはすれちがうという珍風景が、至るところで見られた。
— 海野十三 『暗号音盤事件』 青空文庫
作例 · 標準
互いに反目し合う二人が、呉越同舟でプロジェクトを進めている。
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状況が悪化し、かつての敵同士が呉越同舟の形で協力せざるを得なくなった。
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「まったく、呉越同舟だな」と彼は苦笑した。
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