堕ろす
おろす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞頻度ランク #26882 · 青空 0 例
標準
to abort (a fetus)
文例 · 用例
私はいぶかしく思いながらその後姿をそれとなく見送り縁台に腰をおろすと、馬場はにやにやうす笑いして言いだした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
腰をおろすと、浪の音がひときは聞えた。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
ここから見おろすと少しの田圃がある。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
支那人はボール箱の荷物をおろすと、脂ぎった手で無神経にその毛布をめくり上げた。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
三 ある朝、町からの往還をすぐ眼下に見おろす郷社の杜へ見張りに忍びこんでいた二人の若者が、息を切らし乍ら馳せ帰って来た。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
コンクリート造りといえども長い将来の間にまだ幾多の風土的な試練を経た上で、はじめてこの国土に根をおろすことになるであろう。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
――恐らくあのデボチンは、農村に育って、歴山から吹きおろす南風に、その歌を、幼時から歌いなれたものだろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
裂けたワイシャツに、ズボンだけの男は、アンペラに腰をおろすことも出来ず、弾丸よけに毛布を垂らした窓の傍に突ッ立って、唇をかみしめ、ポケットに、片手を突ッこみ、光った眼で前方を見つめていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫