民業
みんぎょう
名詞
標準
private enterprise
文例 · 用例
其間に民業は次第に遊牧より稼穡に移つて、葡萄橄欖が栽培せられた。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
ひっきょう個人主義、民業主義に対する合同主義、官業主義をさすにほかならぬのである。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
彼その説に以為らく、「政府の民業に干渉し、またはこれを保護することは自由競争の大則に反して富の発達を妨ぐるものなり、人すでにおのおの利己の心あり、利己のためにはおのおのその賦能を用いて進行す、優者は勝ちて劣者は敗る、貧富転換して公衆の富はじめて進む、政府の干渉はたまたまもってこれを妨ぐるのみ」。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
しかしてこの学派は日本の実状においては民業或いは干渉を要するものあることを顧みず、今の日本をただちに十八世紀末の欧州と同一視せんと欲したりき。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
しかれども経済論派は政府の干渉をもって民業に益なしとはなさず、ただ干渉によりての発達は自然の発達にあらずして、その発達はたまたま他の自由営業に妨害を与うと言うのみ。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
日本では近年何事にも官営が流行し、其れが必ずしも国庫の収入を増す結果に成つて居ないらしいが、民衆の利益を主として万事を経営する仏蘭西政府の遣り口を見ると、民業として利益あり官営として損失のある性質の物は勿論民営に任す方針を取つて居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
巴里の小包は一日平均七千個だと云ふから、之を若し郵便局で配達するとすれば係員の多くを要し事務の繁雑な割に利する所は少いが、会社の方では唯一人の社長が機敏に差図し市内二十幾箇所の出張所に百五十人の係員、八十人の配達夫、十人の補助配達夫を使用する丈で事が捗取つて行くから民業として立派な収益を得て居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
戯詠淡婆姑所管多植此民間多種是耶非 穀外常偸田土肥 所見眼前含露秀 安知身後作煙飛 余茎長植吟翁杖 編葉時懸羽客衣 租税頗憑婆子力 休言此物不充饑 戯詠と称しながら、先生の民業の理解を思はしめる。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
作例 · 標準
地域経済の活性化のため、民業の自由な発展を阻害しないような政策が求められています。
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公営事業に比べて、民業は市場のニーズに迅速に対応できる柔軟性を持っています。
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政府は、民業の担い手である中小企業を支援するための補助金制度を拡充しました。
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