不首尾
ふしゅび
名詞形容動詞
標準
failure
文例 · 用例
まだ若く研究に劫の経ない行一は、その性質にも似ず、首尾不首尾の波に支配されるのだ。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
この一と夏の海水浴の不首尾は実に人生そのものの不首尾不如意の縮図のごときものであった。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
一體、散々の不首尾たら/″\、前世の業ででもあるやうで、申すも憚つて控へたが、もう默つては居られない。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
これは、大学予備門の入学試験に応じた時のことであるが、確か数学だけは隣の人に見せて貰ったのか、それともこっそり見たのか、まアそんなことをして試験は漸っと済したが、可笑しいのは此の時のことで、私は無事に入学を許されたにも関らず、その見せて呉れた方の男は、可哀想にも不首尾に終って了った。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫
」 さんざんの不首尾で伝六は退散し、しょげ切ってこの由を次郎右衛門に告げた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」手をたたいて婆を呼べば、婆はいち早く座敷の不首尾に気附いて、ことさらに陽気に笑いながら座敷に駈けつけ、「まあ、お旦那。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
「ところで若崎さん、御前細工というものは、こういう難儀なものなのに相違無いが、木彫その他の道において、御前細工に不首尾のあったことはかつて無い。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
散々の不首尾に、云う事も、しどろになって、「散歩でございます。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
標準
disfavour