特別待遇
とくべつたいぐう
名詞
標準
special treatment
文例 · 用例
七 特別待遇 六監にいること十日ばかりの後、予は十一監に移された。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
うけたまわるに、この十一監は特別待遇の場所で、軽禁錮の者、重禁錮中の教育ある者(社会にて身分ありし者)、老衰の者などを集めてある。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
――……私たちは男からも、会社からも……何時でも特別待遇をうけてきました……。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
日英同盟していた小さい日本が、ロシアに勝ったということで、在留民の少いロンドンで父の受けた特別待遇は著しかったらしい。
— 宮本百合子 『菊人形』 青空文庫
廟號のある廟は特別待遇を受け、親盡きても毀たれぬ。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
「時々――兄ったら自分の来たくないときだけ切符くれますのよ」「じゃあ今日は特別待遇ですね、二枚もおごってくれたんだから」「友兄さん、今うれしいからなんでしょう」 順助は、「ああ、そうか」と笑って、「友二さん、学位とれることになったんだそうだ」と桃子に説明した。
— 宮本百合子 『夜の若葉』 青空文庫
代々の農家ばかりの村では、二三軒の士族は一種の特別待遇を受けていましたし、その士族どうしはまた妙に冷かな交際ぶりだったものですから、士族のうちの一つである私の家は、親しい交渉を村内には持っていませんでした。
— 豊島与志雄 『幻の園』 青空文庫
私の郷里は、高知県高岡郡佐川町ですが、そこは、藩主山内侯の特別待遇をうけていた国老深尾家が治めていた処で、士族の多い市街だったのです。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫