母型
ぼけい
名詞
標準
matrix (printing)
文例 · 用例
」〔欄外に〕母となる性の特質、男にある浄きものへの憧れ、女に娼婦型母型 二つあるように云うが、男の人の要求が大体その二つに別けられるので、女の方は、それと順応して、一方ずつの特性を強調するのではないの。
— 宮本百合子 『一九二五年より一九二七年一月まで』 青空文庫
又、辭書のことなれば、母型に無き難字の、思ひのほかに出できて、木刻の新調にいとまをつひやせる事、甚だ多し。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
ケティは蒙古型癡呆というよりも、天母型癡呆ですよ」「すると」と折竹が口をはさんで、「きっと太古に、ヨーロッパへきた天母人の一族があったのでしょう」「そうです。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
ワイニンゲルがいうように、女性はどうしても母型か春婦型かにわかれる。
— 倉田百三 『女性の諸問題』 青空文庫
その上に、自治精神を尊ぶ女子大から、強制……といふのかしら……従来の意味での、良妻賢母型にはめ込まうとするやうなS校への転校なんだから、私はクサつてしまつた。
— 平山千代子 『転校』 青空文庫
電胎法と稱ばれる今日の活字字母の製法は、これを二度繰り返すことで母型をつくるので、例へば最初の種子、「大」なら「大」といふ字を彫刻した凸版(雄型)に一度この法を用ひて雌型(凹字)の「大」をとり、いま一度繰り返して、こんどは雌型「大」から雄型「大」をとるのである。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
昌造もまた同じ長崎に住んで、とにかく友人ではあつただらう圭齋のその實驗をまるで知らなかつたとも思へないが、グウテンベルグ流の「手鑄込み器」だけに奪はれてゐる思考が、電氣分解によつて銅粉を密着させ、父型から母型に交互にうつしとるといふ字母製法までに到るのは無理であつたらうか。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
良妻賢母型の婦人の教育方法が必ずしもいゝとは云へまい。
— 正宗白鳥 『幼少の思ひ出』 青空文庫
作例 · 標準
活版印刷の時代、熟練の職人が金属の塊を彫って一文字ずつ母型を作り上げていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
古い印刷所に残されていた文字の母型は、産業遺産としての価値が非常に高い。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼はオリジナルのフォントを開発し、その母型となるデータを作成するのに数年を費やした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview