一箪
いったん
名詞頻度ランク #5256 · 青空 0 例
標準
bamboo utensil (for holding food)
文例 · 用例
不憂一箪食 憂ひず一箪の食、不求五鼎滋」 求めず五鼎の滋。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
それで少々得意になったので外国へ行っても金が少なくっても一箪の食|一瓢の飲然と呑気に洒落にまた沈着に暮されると自負しつつあったのだ。
— 夏目漱石 『倫敦消息』 青空文庫
また同じ篇に、子曰く、賢なるかな回や、一箪の食、一瓢の飲、陋巷にあり。
— 和辻哲郎 『孔子』 青空文庫
一箪(たん)の食(し)、一瓢(ぴよう)の飲(いん)、陋巷(ろうこう)にあり、人はその憂に堪えず。
— 下村湖人 『論語物語』 青空文庫
といって、権門に媚びる徒輩の滔々として横行する澆季を歎じているが、一箪の食一瓢の飲に満ち足りる沢庵にとって、公界は或いは苦界と見えたかも知れない。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
自分の一家がいったん東京へ移ってから再び郷里に帰った頃は重兵衛さんの家は宅のすぐ東隣の邸に移っていた。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
これは、設計では挿すことになっていたのを、つい挿すのを忘れたのか、手を省いて略したのか、それともいったん挿してあったのを盗人か悪戯な子供が抜き去ったか、いずれかであろうと思われた。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
もっとも二百十日や八朔の前後にわたる季節に、南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に抛物線形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
作例 · 標準
行商人らしき男が、一箪に商品を詰め込んで歩いていた。
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昔の旅人は、一箪の弁当を携えて旅をしたものだ。
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おばあちゃんが、採れたての山菜を一箪に入れて持ってきてくれた。
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