苦労人
くろうにん
名詞
標準
worldly-wise man
文例 · 用例
ところで萩原氏は文学的苦労人である。
— 中原中也 『萩原朔太郎評論集 無からの抗争』 青空文庫
「いき」の所有者は、「垢のぬけたる苦労人」でなければならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
身を捨ててこそ浮ぶ瀬あるものでして、と苦労人の忠告、その忠告は、まちがっています。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
と、したり顔して教える苦労人が多いけれども、私は、そうでないと思う。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
友人は苦労人で、ちゃんとできた人であるから、醜くとり乱すこともなく、三七、二十一日病院に通い、注射を受けて、いまは元気に立ち働いているが、もしこれが私だったら、その犬、生かしておかないだろう。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
お露が可愛がるのは無理が無えだ」「ハハハハ何故や、何故や」「何故チュウて問われると困まるが、一口に言うと先生は苦労人だ。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
仲人はちょっとあきれたが、怒った顔も見せず、姉はんをさし置いて妹御をかたづける法もなかったと筋を通して、御縁は切れたわけでもないと苦労人だった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
彼はいわゆる苦労人で、職業遍路(信心遍路に対して斯く呼ばれる)としては身心共に卑しくなかった。
— 種田山頭火 『物を大切にする心』 青空文庫
作例 · 標準
彼は多くの苦労を乗り越えてきた苦労人なので、人を見る目がある。
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苦労人だからこそ、人の気持ちに寄り添うことができるのだろう。
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あの会社の社長は、若い頃から苦労人として知られている。
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