銀行員
ぎんこういん
名詞頻度ランク #22039 · 青空 156 例
標準
bank employee
文例 · 用例
役人や会社銀行員があるただ一人の長上から無能と宣言されただけで首をきられる。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
また別なとき同じ食堂でこのかいわいの銀行員らしい中年紳士が二人かなり高声に私にでも聞き取れるような高調子で話しているのを聞くともなく聞いていると、当時の内閣諸大臣の骨相を品評しているらしい。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
巨万の財産を死蔵して、珍書画の蒐集に没頭していた故伯爵が四五年前に肺病で死ぬと間もなく未亡人は、旧邸宅の大部分を取毀して貸家を建てて、元銀行員の差配を置いた。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
今年物理学上の功績によってノーベル賞をもらったインド人ラマンの経歴については自分はあまり確かな事を知らないが、人の話によると、インドの大学を卒業してから衣食のために銀行員の下っぱかなんかを勤めながら、楽しみにケンブリッジのマセマチカル・トライポスの問題などを解いて英国の学者に見てもらったりしていた。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
」 と言って、肩を揉ませながら、快活に笑ったのは、川崎|欣七郎、お桂ちゃんの夫で、高等商業出の秀才で、銀行員のいい処、年は四十だが若々しい、年齢にちと相違はあるが、この縁組に申分はない。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
相手は同じ銀行に働く男で、銀行員といえばもう飛びつきたい話にはちがいなかった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
そのまえには、むかし水泳の選手として有名であった或る銀行員が、その若い細君とふたりきりで住まっていた。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
銀行員は気の弱弱しげな男で、酒ものまず、煙草ものまず、どうやら女好きであった。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫