老馬
ろうば
名詞
標準
old horse
文例 · 用例
」 ふらふら歩いていた松木は、疲れた老馬が鞭のために、最後の力を搾るように、また、銃を引きずって、向うへ馳せ出した。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
芥取車の上には半年の間捨て置かれた廢物が堆く積まれて甘酸い香をふりまきながら、物うげに脚を運ぶ老馬に牽かれて行く。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
老人と老馬は安全を得るということに就ては賢いものであるから、大抵の場合に於て老人には従い、老馬には騎るのが危険は少い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
戦機の駈引には安全第一は寧ろ避く可きであり、時少く路長き折は老馬は取るべからずである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
塵を積むべき車の轅には、骨立したる老馬の繋がれつゝ、側なる一團の芻秣を噛めるあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
馬の記憶勝れたる事、アビシニアの馬途中で騎手と離るると必ず昨夜|駐った処へ還るとベーカーの『ゼ・ナイル・トリビュタリース・オヴ・アビシニア』に見えるが、支那でも斉の桓公孤竹国を伐ち春往き冬|反るとて道を失うた時管仲老馬を放ちて随い行きついに道を得たという(『韓非』説林上)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
馬に憎悪の念強き事、バートンの『メジナおよびメッカ巡礼記』十五章にメジナで至って困ったのは毎夜一度馬が放れ暴れたので、たとえば一老馬が潜かにその絆がれいるり蹴り合う。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
それはナポレオン三世時代の老馬であったそうだ。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
作例 · 標準
老馬は、若い馬のような速さはないが、険しい山道も着実に歩むことができる。
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彼はもはや全盛期を過ぎたベテラン選手だが、その経験は老馬の知恵とも言うべき価値がある。
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主人は長年連れ添った老馬をいたわり、手厚く世話をした。
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