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天険

てんけん
名詞
1
標準
natural defences
文例 · 用例
地駄太踏んで憤慨したが、当の相手は五、六丈上方に天険を控えて待構えている。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
野出、太田尾、三ノ嶽、耳取の天険は遙かに田原、山鹿に連絡して、長蛇の横わる如き堅陣は、容易に破り難く見えた。
菊池寛 田原坂合戦 青空文庫
天険田原坂も此日をもって完全に陥ったのである。
菊池寛 田原坂合戦 青空文庫
尤も島津は太閤様以来|栄螺の蓋を固めて、指一本指させぬ天険に隠れておるけに、徳川も諦めておろう。
夢野久作 名君忠之 青空文庫
陥没と、大湿林の天険がいかなる探検隊もよせつけぬといわれる、この大秘境の墻の端まできたのだ。
有尾人 人外魔境 青空文庫
私は、あの大氷嶺のなかの天母人の文化、魔境の、天険のなかにも桃源境があると思うと、思わず、われ行かんユートピアへと叫んだのです。
天母峰 人外魔境 青空文庫
さて、甲府を定めて後は、天険によって四方を攻略すること、武田信玄の如くあらねばならぬというものもある。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
察するところ、例の南条力と五十嵐甲子男とは、甲州の天険をほぼ究めつくしたから、今度は小田原を中心として、箱根、伊豆の要害を秘密調査にかかるものらしい。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
作例 · 標準
この城は三方を山に囲まれ、天然の要害として天険の地にあった。
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難攻不落と言われるあの砦は、天険の地形を巧みに利用している。
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昔の人々は、険しい山々を天険として神聖視していた。
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