フェルト
フェルト
名詞頻度ランク #24137 · 青空 163 例
標準
felt
文例 · 用例
彼女は、連れ出した男を此の世に於ける唯一の寄すがり者のやうに思へる心に浮々した足取で、そのフェルトをペタペタ夜道に打つつけながら、解雇された仲間で一番給料も多かつた男の下宿の方に歩んだ。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
大島のかさねを黒いコートでつつんで、リスの毛皮を左乳に垂らした、頬紅をささない蒼白な厚化粧の女が、いつも一点をみつめ前後の気配を感ずる都会の女の乗った車が、中央九番街のクロス・ワード模様の東洋銀行のまえで停止すると、彼女のフェルトの草履が石畳を踏んで衣服の黒い裾裏が地上を流れる風にはねかえった。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
2 極楽鳥の飾りをつけたフェルトの流行とは正反対のグランとツバの拡い帽子を目深にした身装、……流行品店の飾窓に映るかの女の姿態を裸体にするキャバレーの門柱のムーラン・ルージュ。
— 吉行エイスケ 『戦争のファンタジイ』 青空文庫
いつもバンドのとれたよごれた鼠色のフェルト帽を目深に冠っていて、誰も彼の頭の頂上に髪があるかないかを確かめたものはないという話であった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
ゾンマーフェルトやその他の数理物理学者はS軸の上近くに座するものであり、純実験、純測定の大家らはK軸に羅列される。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
私は絹のものを、ぞろりと着流してフェルト草履をはき、ステッキを振り廻して歩く事が出来ないたちなので、その絹のものも、いきおい敬遠の形で、この一、二年、友人の見合いに立ち合った時と、甲府の家内の里へ正月に遊びに行った時と、二度しか着ていない。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
それもまさか、フェルト草履にステッキという姿では無かった。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
私がフェルト草履を、きらうのは、何も自分の蛮風を衒っているわけではない。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
「このフェルトでサンタさんの帽子を作ろうよ」と、母が真っ赤な布地を取り出した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
フェルトの端切れを組み合わせて、自分だけのオリジナルコースターを縫い上げた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「あ、痛っ!羊毛フェルトの針で指を刺しちゃった」と彼女は苦笑いした。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
フェルト(felt)とは、ヒツジやラクダなどの動物の毛を圧縮してシート状にした繊維品の総称。不織布。フエルトとも表記する。化学繊維を使った製品もある。
出典: フェルト — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0