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買い入れ

かいいれ
名詞頻度ランク #25584 · 青空 30
1
標準
buying
文例 · 用例
祖父は、若いときに一人でふらりと東京に出て来て半分政治家、半分商人のような何だか危かしいことをやって、まあ、紳商とでもいうのでしょうか、それでも、どうやら成功して、中年で牛込のこの屋敷を買い入れ、落ちつくことが出来たようです。
太宰治 誰も知らぬ 青空文庫
実は一枚、あることはあるのだが、これは私が高等学校の、おしゃれな時代に、こっそり買い入れたもので薄赤い縞が縦横に交錯されていて、おしゃれの迷いの夢から醒めてみると、これは、どうしたって、男子の着るものではなかった。
太宰治 服装に就いて 青空文庫
であるから少女の死は僕に取ての大打撃、殆ど総ての希望は破壊し去ったことは先程申上げた通りです、もし例の返魂香とかいう価物があるなら僕は二三百|斤買い入れたい。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
であるから少女の死は僕に取ての大打撃、殆ど総ての希望は破壊し去ったことは先程申上げた通りです、もし例の返魂香とかいう価物があるなら僕は二三百斤買い入れたい。
国木田独歩 牛肉と馬鈴薯 青空文庫
自給自足ですから殆んど都会から格別な品物を金で買い入れぬことにしております。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
そのころ銀子は二度ばかり呼ばれた東京の紳士があり、これが昔しなら顔も拝めない家柄だったが、夫人が胸の病気で海岸へ来ているので、時々洋楽の新譜のレコオドなど買い入れて持って来るのだったが、銀子の初々しさに心を惹かれ、身のうえなど聞いたりするのだった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
かの女は最初|巴里につき、それから主人の用務でイギリスへしばらく滞在するため巴里を出立するとき、むす子に言葉を慣らすため一人で残して置いたのであるが、かの女はむす子の慰めになるかも知れないと、上海の船つきで買い入れたカナリヤの鳥籠をもむす子に残していった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
始めはこの古い家柄を衷心から尊敬するスコッチの大蔵大臣の肝煎りで手堅い公債ばかり買い入れ、その利息で楽々生活費が支弁出来た。
岡本かの子 バットクラス 青空文庫