因循姑息
いんじゅんこそく
名詞
標準
dilly-dallying and temporizing (temporising)
文例 · 用例
此際に於て、因循姑息の術中に民衆を愚弄したる過去の罪過を以て当局に責むるが如きは、吾人の遂に忍びざる所、たゞ如何にして勝ちたる後の甲の緒を締めむとするかの覚悟に至りては、心ある者|宜しく挺身肉迫して叱咤督励する所なかるべからず候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
これに比ぶれば、朝倉方は大将自身出馬せず、しかも大将義景の因循姑息の気が、おのずと将士の気持にしみ渡っていただろうから、浅井家の将士ほど真剣ではなかったであろう。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
しかし元来が親藩であったし、因循姑息の藩士が多かったから、尊王撰夷などに、耳もかそうとはしないので、同志を募って、京洛に出でて、華々しい運動を起すというようなことはできなかった。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
わが日本橋区の問屋町は、旧慣墨守、因循姑息の土地だけに二、三年後にジワジワと水の浸みるようにはいって来た。
— 長谷川時雨 『勝川花菊の一生』 青空文庫
正吉青年は横浜の工場から帰国後、村の因循姑息な風習を見て慨歎し、何とか青年の力で村を溌剌たらしめたいと念じている一人だとの事だが、どこから手をつけて良いのか企画の端緒が見つからない。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
藩の重役に因循姑息説を説くソコで私が明治三年、中津に母を迎えに行たことがある、所がその時は藩政も大いに変て居まして、福澤が東京から来たから話を聞こうではないかと云うようなことになって、家老の邸に呼ばれて行た、所が藩の役人と云う有らん限りの役人重役が皆|其処に出て居る。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
その忠告者をば内心に軽侮し、因循姑息の頑物なりとてただ冷笑したるのみのことならん。
— 福沢諭吉 『徳育如何』 青空文庫
日清戰役以後、流石に因循姑息な支那國民の間にも、變法自強の聲が高まり、一切の革新は日本を手本とすることとなつた。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
作例 · 標準
問題の本質から目を背け、「因循姑息」な対応を続けるようでは、解決には程遠い。
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「そんな「因循姑息」なやり方では、いつまで経っても終わらないよ!」と、同僚が檄を飛ばした。
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改革を求められているのに、古い体質は「因循姑息」の姿勢を改めようとしなかった。
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