因循
いんじゅん
形容動詞名詞
標準
indecision
文例 · 用例
「三造は因循に見える。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
なんという倦怠、なんという因循だろう。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
何時も自分で自分の脈を診たり、胸をコツ/\叩いて見たりして、始終人體の不健全を説いてゐる因循な醫學生としては、滅多と無い活溌々地の大活動と謂はなければなるまい。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
こう続けざまに芝居を見るのは私の生涯において未曾有の珍象ですが、私が、私に固有な因循極まる在来の軌道をぐれ出して、ちょっとでも陽気な御交際をするのは全くあなたのせいですよ。
— 夏目漱石 『虚子君へ』 青空文庫
それだのに、何故か、貴下がたが因循して引込思案でいらっしゃる。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
故にこの恐怖の吾人に要求する所は、躊躇にあらず、顧慮に非ず、因循に非ず、退嬰に非ず、自失の予感に非ず、小成の満足に非ずして、実に完全なる努力の充実を促がすの戒心なり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
顧慮する勿れ、因循なる勿れ、姑息なる勿れ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
かういふ何の物音もなく眠つた街に、住む人は因循で、ただ柔順しく僅に Gonshan(良家の娘、方言)のあの情の深さうな、そして流暢な軟かみのある語韻の九州には珍しいほど京都風なのに阿蘭陀訛の熔け込んだ夕暮のささやきばかりがなつかしい。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつも「因循」として、なかなか決断を下せないでいる。
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プロジェクトの遅延は、リーダーの「因循」な態度が原因だと非難された。
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選択肢が多すぎて、彼女は「因循」に陥り、結局何も選べなかった。
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